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【優勝国】西ドイツ
【予選出場チーム】95
【本大会出場チーム】16
第10回を迎え、エントリー数は95ヶ国、そして前回大会でブラジルがジュール・リメ杯を永久保持することになったため、優勝杯は「FIFAワールドカップ」という新しい純金製のものへ代わった。カラー映像のテレビ放送が開始されたのも、ちょうどこの頃だ。
東ドイツ、ハイチ、オーストラリア、ザイールといったマイナー諸国の初出場、ハンガリー、スペイン、フランス、イングランドといった強国の予選敗退、1970年大会で代表を引退したペレのいないブラジル代表、本大会1次リーグで実現した東西ドイツの激突など、まさに“新しい時代の大会”を象徴するような幕開けとなった。
そして、この“新しい時代の大会”の主役となったのはヨーロッパが生んだ二人のスーパースター、「空飛ぶオランダ人」ヨハン・クライフと「皇帝」フランツ・ベッケンバウアーである。
この二人に率いられ、決勝は、全員がグラウンドを駆け回り激しいポジションチェンジを繰り返す革新的なスタイル「トータル・フットボール」を披露し大会を席巻したオランダ代表と、最後まで勝負を諦めない姿勢と「爆撃機」ゲルト・ミュラーの決定力で勝ち上がってきた西ドイツ代表の対戦となる。
結末は、まず大会を通じて華麗なサッカーで相手を圧倒してきたオランダがクライフのドリブルからPKを得て先制するも、最後には粘り強い戦いで這い上がってきた西ドイツがミュラーのゴールで逆転勝利し地元優勝を飾る、という印象的なものになった。